乗り換えに改札外「回り道」も…地下で「異変」
東急東横線と東京メトロ副都心線の直通運転が始まってしばらく経つ
当初は渋谷駅での地下からの乗り換えの不便さが話題になっていたが
ここにきて新宿3丁目駅での乗り換えが多すぎて
朝のラッシュ時には、構内での乗り換えは副都心線→丸ノ内線のみの一方通行にして
その逆は一回改札の外に出ないと乗り換えられなくなったというニュースだ。
記事の中では「構造上新しい通路は作りにくい」としか書いてないけど
この駅の作りを知っていれば「さもありなん」って感じですね。
そもそもこの新宿3丁目駅は最初に丸ノ内線ができて
その後に都営新宿線ができた。
東京の地下鉄は基本、新しくできる順番に深くなるので
でも、乗り換え客は同じメトロの丸ノ内線との方が多いのは当然だし
新宿~新宿3丁目の地下街に乗客を誘導するために
なんと副都心線を上(丸ノ内線)と下(都営新宿線)の間に通した。
これは副都心線の断面図
真ん中の一番高いところが新宿3丁目駅
そこから池袋に向かう線は東新宿で急行退避するため上下に分れ
さらに神田川の川底を潜るためにものすごい下りだ。
なんと4%の下り!(100メートル進んで4メートル下がる)
箱根登山鉄道じゃないんだから
つまりそれだけ無理して丸ノ内線と都営新宿線の間に割り込ませているのである。
シールドとシールドの隙間は10センチ程度しかないらしい。
だから建設工事の時は、丸ノ内線が落ちてこないように添え梁をして支え
逆に都営新宿線が重しを失って跳ね上がってこないように細かいブロックに分けて工事を進めたそうだ。
だから完成しちゃってから、さぁ通路を広げましょうって云われても。。。。。
というわけである。
乗客の回遊と云う意味では改札外に出すのもありだけど
朝のラッシュ時じゃお店も開いてないよね。