毎年の出生数を都市の人口で表すと

2023年度の出生数の速報値が出された。過去最少の758,631人だそうだ。

ずいぶん減ってきたなぁとは思うけど数字の実感が湧きにくい、なのでこの人数とほぼ同じ人口の自治体を探すと、熊本市の738,020人より約2万人多くて、新潟市の772,388人より1万3千人以上少ないことになる(自治体の人口は今年正月の推計値)。

 

2022年の出生数は770,747人なので、ほぼ現在の新潟市と同じ

 

2021年の出生数は811,604人で、現在の堺市の人口である812,027人とほぼ並ぶ。

 

以下2020年は840,832人で堺市北九州市の間

2019年も同じ(この両市の差が10万人あるのでね)

2018年で、ほぼ北九州市と同じ

2017年は北九州市千葉市の間

2016年は、ほぼ千葉市と同じ

2015年は100万人を超えて千葉市仙台市の間

この両市も10万人以上の差があるから、出生数が仙台市の現在の人口と肩を並べるまでには、その後2008年まで遡らないとならない。

 

仙台市の人口を超えて110万人台まで戻すのは2004年になる。

次の広島市の人口を超えるのは2000年だ。

 

つまりまとめると、今世紀に入っての出生数は中位の政令指定都市の人口から下位の政令指定都市の人口まで下がって来ている(熊本市より人口の少ない政令指定都市は3つ)ということになる。

 

1971年から1974年の第2次ベビーブームの頃は200万人生まれて札幌市の現在の人口より多かったし、1947年から1949年の第1次ベビーブームの頃は最大270万人近く生まれて、これって現在の大阪市の人口とほぼ同じだもんね。

 

毎年、熊本や新潟といった規模の都市の人口と同じだけしか子どもの生まれない国と、大阪市の人口の数だけ生まれる国、そりゃ勢いに差は出るよね。