『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』感想

せきしろ、という人がいる

大きなくくりだと放送作家になるのかな?

でも本を書いたり、演者としてダイナマイト関西で優勝したり

マルチ(笑)な活躍だ。

 

この人が書いた

 

1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった

1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった

 

 を読んだ。

 

新刊本を買うのも久しぶりだ

yahooの限定ポイントが切れそうだったので買った。

 

一気に読んだよ面白かった。

青年期に自意識が過剰すぎてあふれちゃったことのある人は懐かしい感じがすると思う。

青い感じが苦手な人は、ちょっと難しいかも

 

表紙の写真はラジオの深夜放送を聞き終えた後に

アパートから外に出て見上げる空の色、だそう

 

本人嫌かも知らないけど村上龍の「限りなく透明に近いブルー」の色だね。

せきしろは、ちょっと前にココに書いたカーリング日本女子の藤澤さんと同じ高校

つまり日本の東端から上京してきた。

一方村上龍は西の端の佐世保から。

 

頭の良い人なら辺境みたいなテーマでガルシア・マルケスまで入れて書くんだろうけど

まぁ端っこから来た、何にも属せない人が、昼と夜の狭間に救いを見つけた

ということなんだろうと思います