23区の東端の駅、小岩である。
以前、杉並の会社に勤めている頃、墨田区から通ってくる江戸川出身の人がいて、よく、「俺はこっち側はアウェーだから、荻窪と西荻窪って言われても、どっちがどっちかよく分かんねーよ」と言ってたので、
「そうですよね、僕も小岩と新小岩どっちがどっちか分からないですもん」と応えたら「分かってるねー」と言われましたが、小岩の方が外側です。
JRの料金は距離に応じて階段状になっているから、
切れ目の所でうまく分割すると通しで買うより安くなることが多い。
例えば、東京の電車特定区間(高尾、大船、取手、大宮、南船橋の中)だと、
14.9キロは210円するけど
でも倍の29.8キロは450円になる。
だから(中間地点にうまく駅があればだけど)210円のきっぷを2枚買ったほうが、
通しで買うより安くなるのだ。
ただこの場合でも普通に乗り継ぐと、
例えば210円きっぷを買ってそのまま450円の駅で降りると、
差額の240円を請求されるだけなのでうまくいかない。
1回降りるか、途中までの回数券を買って清算するかだ。
定期券はちょっと例外になる。
定期券の場合、今はフェアスルーとかいうシステムになっていて、
入場記録がないと出るとき改札がしまる。
分割して定期を買った場合、このフェアスルーを解除してもらわないといけない。
ということで、長々と書きましたが、
今回、小岩がその中間の駅だったのです。
まぁ普通なら、いくらなんでもそんな小額のために降りないのだけど、
ちょうど朝飯にゆで太郎でそばを食べたいと思って降りた。
残念ながらゆで太郎は朝7時からでした。
ついでに書いておくと、私鉄と競合する区間、
例えば品川~横浜とか新宿~高尾とかは、
バイアスかかって安くなっているのでさらに安くなる。
詳しくは、このページで計算できます。
私鉄の場合は、距離が延びるに従って段々料金の上がり具合が低くなるので、
この現象は基本JRの場合だけだ。
唯一の例外は羽田空港の乗り入れに特別料金を取っている京急の天空橋駅だけだ。
この場合は、たいてい天空橋で分割すると安くなる。
これを天空橋問題と言うそうだ。
ちょっと大げさですね(笑)